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【決断のスキル】正解よりも、最適解を考える訓練を!

 決断というと、あなたはどのようなものを思い浮かべますか?
白か黒か、どちらかを選ぶという「選択」のケースは、極めてまれです。
大学時代に学んだ経済学では、りんごとみかんの選好の話がありました。
「限界効用逓減の法則」という内容の、たとえ話でした。

 

 先日、ある信託銀行子会社の執行役員を経て、資産運用会社の社長に就任された方と懇談していました。

投資判断とは、まさに決断を迫られる仕事。

この金融商品に投資していいものかどうか?

今がいいのか、まだ待つ方がいいのか?

日本がいいのか、アメリカがいいのか?中国がいいのか?

様々な情報を読み解き、ベストを思える選択をしなければなりません。

 

 でも、実際のビジネスや生活においては。
60:40で決断するケースすら、まれです。
手慣れた仕事においては、当然60を選らぶわけですから。

 ほとんどのケースでは、55:45で決断することになります。
たった5%の違いであっても、プラスされると55になり。
マイナスになると45になります。
どちらともつかない選択肢のうち、どちらを好ましいと思うのか?
勝手知ったる仕事であっても、合理的になかなか考えられない場合がほとんどです。
なにか見落としは無いか、もっと情報が必要だ、でも時間が迫っている。
こうした状況下で、意思決定しなければなりません。

 でも、資産運用や、大きな投資の決断の場合では。
51:49で決断しなければならないケースもかなりあります。
合理的に考え抜いても、もう考えられない時。
人は、感情で心が乱され、合理的な決断を貫けないことがあります。
また、誰かの思惑を気にしすぎて、自らの価値観や信念を貫けない悩みを抱えるものです。

 

 こうした話をすると、役員は激しく賛同してくれました。
そして、「そうそう!ウチの組織にはそうしたDNAが息づいているんだよ!」と。
あぁ、さすがだなと思いました。

 
 決断とは、正解を探そうとすると上手くいかないものです。
時間やお金、人財や物理的距離など。経営資源の制約を受けるからです。
フリーハンドでりんごとみかんを選択するように、簡単に決めることができません。


 日本の学校教育では、「正解探し」を教えてきました。
大学入試問題でも、正解が無い問題が出題されると、激しくバッシングされます。

 でも、ビジネスや人生に正解はありません。
あるのは、「最適解」だけです。
どちらも捨てがたい中から、一つを選ぶ。
これが、決断の本質なのです。

 

2018/12/09

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