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【コラム】海外赴任者には、語学力より決断力!

最近よく聞く言葉「グローバル化」。

大企業はもとより、中小企業においても海外との取引、提携がごく当たり前になってきましたね。
単なる輸出入だけでなく、営業所の開設に始まり、合弁会社や子会社を設立し、現地に社員を出向させることも珍しくなくなってまいりました。


海外に赴任するとなると、何が大切なのか?
よく聞く答えが、「語学力」です。
でも、私はちょっと違うんじゃないか?と思うのです。


現地の言葉が理解でき、使いこなせることは、もちろん大きなアドバンテージ。
出来ないよりも、できた方がいいのは当然です。
でも、優先順位の第一ではないのです。
それは、日本と海外では、仕事の進め方が全く違うから。
正確に言えば、期待される仕事の質が違うからです。


私も、数多くの海外赴任者を見てきました。話にも聞きました。
すると、日本では優秀な管理職と言われた人が、海外赴任したとたんに「使えない」と言われることが意外と多いのです。
任期途中でやむなく帰任・・・ということも、珍しくありません。

 

組織人として仕事をする場合、日本では「協調性」が第一優先順位です。
上司や部下、関係先と良好な関係を構築できること。
いわば、波風立てない人の方が、評価が高いことが多いのです。


一方、海外では。
自分の責任で物事を判断し、仕事を前に進めることが求められます。
いちいち日本の親元に指示を仰いでいたのでは、手遅れになってしまうことも。
現地スタッフや行政機関などと良好な関係を築くことはもちろん大切ですが、
「自分はこういう方針で、このように仕事を進めるのだ!」という「決断の軸」が明確でなければ、良い結果を得ることは難しいのです。
言葉がわからなくても、こうした姿勢は意外なほどに文化を超えて伝わります。


私は40歳の時に、東京大学卒業のMBAホルダーの上司に仕えたことがあります。
この人は、私のワースト3上司のひとりです。
語学はできますし、知識も豊富。
でも、評論家的態度で、部下を守らないだけでなく、部下の手柄を横取りします。
私が仕える前には、シンガポールでNO,2の部下が嫌気がさして退職してしまったというエピソードもあります。
この人を知ってからは、仕事の決め手はは知識や語学では無い!と強く思うようになりました。


最後に、使える外国語とは。
語学と言うと、すぐに英語を思い浮かべますが。
中国に赴任するのに、英語ができてもあまり意味はありません。
東南アジアでは、オフィスでは英語を使いますが。
現地社員と本音の話し合いをするには、やっぱり現地語をマスターしなければなりません。
これは、現地の居酒屋で店員さんと会話することで身につけるのが、近道です。


世界で最も話されている言葉とは、「ブロークンイングリッシュ!」というジョークもあります。
自分の決断や意図を伝えるには、流ちょうな言葉よりも気迫や熱意こそ大切です。
要求される能力の優先順位を、間違えないようにしたいものですね。

2017/04/09

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